独学のヒント

最適な勉強や独学方法はわかりませんが、独学の記録は残せます。独学を意識する人にとって、自分なりの独学を見つける些細なヒントになることを目指して、このブログを書きます。

北京の思い出②


本日の観光場所は、万里の長城


ホテルのスタッフが英語が喋れたので、万里の長城までの移動手段を聞くと、八達嶺までのバスが市内から発着しているらしく、地下鉄で向かうことにした。昨日のタクシーやバスとは違い、英語を使う必要がない、また安く利用することができとても便利であった。どうやら観光客にとって、北京での移動に一番適しているのは地下鉄らしい。


さて無事にバスステーションに到着、バスに乗り込み万里の長城に到達できたが、ここで再び中国語の壁が立ちはだかる。バスが着いて少し歩くと、チケット売り場がある。そこで表示されているチケットの値段(たしか35元だった気がする)で購入しようとするが、請求されるのは200元とべらぼうに高い。英語で説明するも、有無を言わさず中国語で返されて話にならない。流石に馬鹿らしいのでその場でのチケット購入をあきらめ、少し入口方面に進んで見ることにしたが、これが功を奏し、入口近くでは表示されている値段で買うことができた。この中国語の問題はこの日も根強く、宿泊した北京駅近くのホテルでも受付のスタッフでさえも英語が通じず、チェックインするのに1時間近くかかった。


万里の長城に関しては、霧が濃くかかり、30メートル先が全く見えない。50メートル位の間隔で望楼があるのだが、1つの望楼を超えても次の望楼すら見えない霧なので、山に沿って広がる雄大万里の長城が、その日は歩いても歩いてもどこまで続くかわからないただの道であった。それに加えて、すごく寒い。北京市内より3、4度下がったのではないかと思われ、それに加えて風が強く、顔が痛い。言葉の壁と、終わりの見えない頂上の壁に悩まされて、非常に疲れる北京2日目であった。

北京の思い出①

日本のニュースで度々伝えられていた通り、北京の空気は少しガスっていて遠くの町並みは見えない。その空気は気にしなければどうということもないが、空港から北京駅に向かうに従って増えるビルやアパート、北京駅周辺のそびえ立つ高層ビルやホテル、溢れかえった人や自動車を見ていると、ガスった空気が北京の経済発展を物語っている。

 

今日は、天安門、景山公園を見に行った。毛沢東の写真が中央に設置してある天安門はよく見る光景だが、天安門をくぐった中に入ると、中国のスケールの大きさが伝わってくる。それはとにかく広い。天安門広場一帯は、30分歩き続けたとしても最北の門まで到達できない。景山公園からは北京の一帯が見渡せるのだが、そこから見ても天安門広場は広大であった。

 

経済発展、スケールの大きさに印象付けられた北京だが、言語には苦労した。英語が伝わらない。というより中国語しか伝わらないと思う。北京駅から天安門まで約2キロ近くあり、天安門までバスで行こうと乗車した。その時、乗務員が何を言っているのかはわからないが、中国語で怒っていることは伝わってきた。乗車賃2元を払おうとしているが、受け取ってくれない。あとでわかったことだが、どうやら渡そうとしていた10元札が大きすぎたらしい。もっと小さな額の札或いはコインでしか受け取らないと言っていたのだが、中国語で言われてもわからない。怒鳴られ怒られても何を言われているかわからないのでどうしようもない。ありがたいことに近くの乗客が両替をしてくれて、なんとか乗車賃を払うことができたが、英語で喋っても伝わらないこと、それ以上に英語は聞こうともしない態度に衝撃を受けた。

 

天安門広場からホテルまではタクシーで行こうとするが、そこでも英語は断られた。タクシーの運転手に英語の地図で行き先を示しても、英語の地図を見た途端断られる。3台くらいタクシーを止めたが、どれも対応は同じだった。バス停に掲示されている中国語の地図の写真を撮り、その地図で大体の場所を示すと、やっと乗せてもらえるほど、中国では英語は遮断、中国語のみ対応は徹底している。それは観光する者にとって不便でしかない。

 

街並みは都市そのもので、物価も安いわけではない。人の服装も日本のそれと変わりなく、人々の生活水準は高いのだが、中国文化なのかそれとも英語教育が一般的でないのか、英語が使えない都市という印象であった。